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2005年06月16日
函館で、こんな取り組みが行われています。(毎日新聞より)
写真:毎日新聞社提供
◇「無駄減らす引き算文化を」−−キャンドルナイト計画のハウレットさん
夏至と冬至の夜、2時間だけ消灯し、ろうそくの灯の下で地球環境を考える「キャ
ンドルナイト」を03年から実践する函館市の市民団体「南北海道自然エネルギープ
ロジェクト」。夏至のイベントに先駆けて14日には湯の川温泉の砂浜で、キャンド
ル約1000本を「MOTTAINAI」の文字に並べ、長さ27メートルの光の帯
を出現させる計画だ。
代表のピーター・ハウレットさん(50)はカナダ人で函館ラ・サール高の英語専
任教師。「『もったいない』にぴったり当てはまる英語はありません。よく訳される
『what a waste!』は経済的マイナスしか表さない。この素晴らしい日
本語を『無駄をなくす』との意味だけでとらえるのは、まさにもったいない」と笑
う。
「『もったいない』の言葉の背景には、ものの値打ちが発揮されていないという意
味も含まれ、その奥には私たちが生き、生かされている地球への畏敬の念がありま
す」
同団体は01年設立。市民による風力発電所の建設構想を練りつつ、資金を集め
る。一方で家庭での取り組みを重視し、前年同月の電力消費量と比較できる独自の
「節電カレンダー」を市民に配布している。「地球温暖化を抑制するためにも、無駄
な電力を使わないという家庭や職場での取り組みが大切」と強調する。
七飯町の自宅では北電との電力契約を3年前に30アンペアから20アンペアに引
き下げた。「掃除機と洗濯機を同時に使うとブレーカーが落ちる。使える電化製品の
組み合わせを考えるくせがついた」という。欲しいものを買い求める「足し算」では
なく、無駄を減らしていく「引き算の文化を楽しく実践しませんか」と呼びかける。
【安味伸一】
毎日新聞 2005年6月12日
candlenight : 2005年06月16日 10:19