その詩は『今日は死ぬのにとてもよい日だ。』という始まりの文句が印象的な詩です。あらゆる生の美しさを目にし、悪いものは全て出て行き、畑に最後の鋤を入れ終えて、我が家はこどもたちの笑い声で満ちている今日という日は、死ぬのにとても良い日だ、という内容の詩です。
なぜか「死」には、ネガティブなイメージがまとわりつきます。人生を途中で諦めてしまって自殺する人や、憎しみや恨みによる他殺など、哀しいニュースが流れる現代社会では、仕方のないことなのかもしれません。それでも、「いま 笑ったり、泣いたり、怒ったり、苦しんだり」することで、「生きている」ことは世の中で暮らす人間ならば誰でも同じことです。