「そう、キャンドルを灯すってうのは、すごく贅沢なことです。日本は本当に豊かだから、キャンドルをたくさん灯して、多くのイベントができます。発展途上国にそういうメッセージを伝えていくときは、キャンドルは持ち出さないでもいい。あくまで象徴に過ぎません。同じ暗闇の夜、キャンドルを灯した日本と、例えばスリランカなどキャンドルを灯さない国で、インターネットを通して、環境の話をするとかね。最近どうですかー、いやいや今まで取れたジャガイモが今年は採れなくなってね、あららそうなんですか知らなかった、という気づきがお互いに生まれたりしたら、いいですよね。」
これほど便利な国に住んでいると、システムによって上手にオブラートに包まれてしまい、起きている現状を目にすることは少なくなります。わたしたちが暮らしの中で汚している空気や水で、直接的な被害をこうむっているのは、実は発展途上国の人々。彼らが今まで普通に取れていた作物や、困らなかった水分、大切にしてきた豊かな緑、そういったものが徐々に失われている原因がどこにあるのかは、「誰も知らない」まま放置されているのが現状です。