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2007.03.09 2月1日ヨーロッパで一斉にでんきが消えた Reporter : 金優佳 2月1日木曜日の午後7時55分から8時までの5分間、フランス、ベルギー、スペイン、オランダ、ドイツ、イタリアなどヨーロッパ中で、でんきが消えました。 これは、2月2日の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書の発表にあわせて行われました。 このIPCCの発表は、「世界的な温室効果ガス濃度の著しい上昇は1750年以降の人間活動の結果であり、21世紀末までに地球の平均温度は最大で6.4度上昇する」と予測するものでした。 パリではエッフェル塔をはじめとする建物のライトアップが一斉に消え、この5分間の節電量はフランス全土で800メガワットになりました。これはフランスの電力消費量の1%に相当するそうです。 ベルギーでは、ベルギーの南半分を占めるワロン(地方政府)、SNCB(国鉄)およびベルガコム(電話会社)が公式に参加を表明、そのオフィスが消灯しました。街の中心にある世界遺産、グラン・プラスや、かつての万博会場アトミウムなども、夜間のライトアップを消し、5分間で325メガワットを節電。これはベルギー全体の電力消費量の2.7%に相当するそうです。 スペインでもマドリード、バルセロナ、セビリヤなどの観光地で、ライトアップされているカテドラルなどが消灯。Le Soir紙によると、スペインは、1000メガワット、スペイン全体で2.5%の電力消費量を節電、最高の「成績」を残しました。これは60ワットの電球にすると約1800万個分のエネルギーの節約だそうです。 スペインにあるアンダルシアの観光名所、セビリアのカテドラル(大聖堂)が、消灯された様子は地元の新聞でも大きく取り上げられました。 このキャンペーンは、環境団体「地球のための協定 (L'Alliance pour la Planete)」が呼びかけました。 「持続可能性をめざす自治体協議会」である、ICLEIヨーロッパの報告によると、このキャンペーンのねらいは、地球のために5分間のエネルギーを節約するだけではなく、市民やメディア、そしてエネルギー消費の問題など緊急な対処を要する課題に関して意思決定権を持つ人の関心、注目を集めること、さらに、フランスの大統領選をする前に開催される討論の中で、気候変動がテーマとして話されることを示すという目的があったそうです。
(参考) (参考) (参考) (参考) | 金優佳 | ニュース | 01:28 | comments(1) | trackbacks(0) | 日本でも、こんなに大規模に電気を消せたらいいですね。 | デジタルおしょう | 2007年5月14日 17:12 |
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