● キャンドルナイト時の日本列島の様子





● キャンドルナイト時と2週間前の日本列島の比較

▲2003年6月22日20時30分頃撮影 （キャンドルナイト当日）	▲2003年6月8日20時30分頃撮影 （キャンドルナイトの２週間前の日曜日の 同時刻）

6月22日（キャンドルナイト当日）と6月8日（2週間前の同時刻）の画像を見比べてみて下さい。 明かりの減っている部分が見つかりませんか？
※画像の比較は、こちらより拡大したものがご覧になれます。


● キャンドルナイト時と2週間前の日本列島の合成画像



▲6月22日（キャンドルナイト当日）と6月8日（2週間前の同時刻）の合成画像。


● 山口靖氏 名古屋大学教授（地球環境科学） のコメント
　　〜リモートセンシングの立場から

6月8日と6月22日の間の変化を見やすくするため，8日の画像を水色（正確にいうとシアン）， 22日の画像を赤色にして重ね合わせました。こうすると水色は8日が明るく22日が暗い場所， 赤色は逆に8日が暗く22日が明るい場所，白色は8日と22日がともに明るい場所を示します。 大きな都市の色のパターンは，次の4つくらいに分類できます。 これらの違いは，主に当日の雲の厚さによるものです，なお6月8日夜は全国的に晴れていましたが， 6月22日夜は北日本を除いて曇りや雨の地域がほとんどでした。

（１） 中心が白色で周囲が水色。盛岡・青森・弘前・札幌・旭川・帯広など。 8日と22日の両日とも晴れていた地域で，22日の市街地の明かりが，8日より暗かったことを示しています。 キャンドルナイトの成果の可能性もありますので，今後詳しく調べてみる予定です。

（２） 中心が白色で周囲が赤色。名古屋・仙台・福島・郡山・いわきなど。22日は薄い雲に覆われていた地域。 市街地の光は雲を透過し，さらに雲に散乱されて広い範囲に広がったため，都市の周囲が赤い色になりました。

（３） 中心が白色で周囲が水色。東京・横浜・大阪・新潟・金沢など。22日は雲に覆われていました。 都市の中心部の強い光は雲を透過しましたが，周辺部の光は透過しませんでした。 このため中心が白色で周囲が水色のパターンになりました。 神奈川県中部の北西―南東方向の水色の帯は，22日午後8時30分頃に通過中の厚い雨雲を示しています。

（４） 市街地のほぼ全域が水色。岡山・広島・松山・福岡・熊本など。 22日は厚い雲に覆われていたため，都市の光はほとんど宇宙から見えませんでした。