2001年5月。景気をよくするために、どんどん原子力発電所を作ってどんどん電気を供給しよう、というブッシュのエネルギー政策に反対してカナダで「自主停電運動」が起こりました。

この流れに参加した辻信一とナマケモノ倶楽部はその後、毎月『カフェスロー』で「暗闇カフェ」を催すことにしました。

さらに2002年10月、辻信一は、縁あって知り合った、有機食材宅配のパイオニア「大地を守る会」の会長である藤田和芳をこの環境文化運動へと誘い、大地を守る会は、会員に向けて「でんきを消してキャンドルを」と呼びかけました。その後、大地を守る会に「久しぶりにゆっくり家族と話した」「子どもと絵本を読んだ。子どもも喜んだ」と読んでいても楽しい感想が集まったので、これはもっとたくさんの人に呼びかけてもいいかもしれない、とふたりは考え、12月、さらにまわりの人たちに声をかけ、一緒に名前をつけたり、キャッチフレーズを考えたり、呼びかけ文や、でんきを消す日と時間を決めたり、最初の呼びかけ人を集めたりして、準備しました。

こうして2003年6月22日。100万人のキャンドルナイトは始まりました。