17日午後、東京・アップルストア銀座にて、ネパール出身・日本在住のシンガー、bobin(ボビン)さんと、100万人のキャンドルナイト呼びかけ人代表の1人である辻信一さんによるトーク&ライブイベントが行われました。
ボビン
「日本の人は『生きている人』ではない。ただ『住んでいる』『生活している』だけ。ぼくは『なま』という言葉にこだわりたい。日本の人は、デジタル化されたメディアにのった音楽をよく聴いているけど、もっと生の音で音楽をきいてほしい。電気を消す事は、自分の心を一回止めること。ご飯を食べる時には、電気よりキャンドルの方がご飯はおいしく感じる。それが、新しいライフスタイル。日本の人は東京中心にものごとを考えたりするけど、ネパールでは電気や水道を見たことない人はたくさんいる。意識的に、こういうイベントをきっかけに何かをやることがすごく重要だと思います。」
辻信一
「『自分の中の平和さえ創れない人が、どう平和な世界をつくれるだろう。』と、ガンジーは言った。多くの人にとって、ふっと立ち止まる事は勇気がいる事。中にはキャンドルを2時間電気を消してどうなるの、という人もいるけど、ボクは、その2時間から何かがはじまると信じて、それぞれの場所でまず電気を消す運動を始めた。最近、現在の暮らしを維持するために、違うエネルギーにかえようという動きがある。原子力の場合、東京に発電所はないから、このレベルを維持しようという考え方はおかしいと思う。ブータンでは平和で幸せな社会を目指す為に、GNH(国民総幸福)という指標を使う。シンプル、スローダウンすることが大事なのでは。」
イベントの感想をボビンさんにききました。
「今日は初の銀座ライブでした。しかもマック。色んな人が集まっていたのがよかったですね。」
ボビンさんの「顔泣きおとこ」という歌のなかに、「答えは自分の中にある」という歌詞があります。東京で歌手活動をする中、あまりにも忙しい生活を送っていたボビンさんは、「SLOW BURNING」=ゆっくり燃えるという曲を自分の為に制作しました。「まず自分の思いがあって、場所や時間を超えてその思いが繋がっていくこと。」を大事にしているボビンさん。
ボビンさんは、22日東京代々木公園で行われる「Geshi FES」、24日下北沢のキャンドルイベントでもライブを繰り広げます。みなさんも、ボビンさんのあたたかい生の音楽を聴いてみてくださいね。